バーチャルオフィスのデメリット2.証券口座の開設が難しい
バーチャルオフィスだと、法人の銀行口座の開設が難しいという話は既にしました。ただ、銀行口座だけでなく、法人の証券口座の開設も難しいです。
証券口座が開設できないことのデメリット
証券口座を開設することができないと、そもそも上場株式や投資信託の購入をすることが出来ません。
マイクロ法人を投資ビークル(投資会社)として利用を考えている人にとって、証券口座の開設ができないというのは致命的です。
また、投資ビークルとしての利用でなくとも、余剰資金の運用先で株式投資ができないということは、余剰資金が金利ほぼゼロの普通預金になってしまいます。
ネット証券なら口座開設しやすいのか
実は、バーチャルオフィスを使っていると、ネット証券であったとしても口座開設のハードルが高いです。これが銀行口座のケースと大きく異なる点です。
個人の間で有名なネット証券と言えば、SBI証券と楽天証券が挙げられます。
基本的に、上記3社ともバーチャルオフィスだと口座開設が難しいです。
例えば、SBI証券は口座開設の申し込みをする時点で、固定電話がないと受付られないことになっています。バーチャルオフィスの場合、通常はバーチャルオフィスの会社と固定電話オプションを契約するなどしなければ、申し込みができません。
また、楽天証券では法人口座開設の申し込みの注意点として、「履歴事項全部証明書に登記されているご住所にて、業務状況等の確認が困難な場合、口座開設後であってもお取引に制限がかかることがございます。」との注意書きがあります。
これらの意図は、要するに「バーチャルオフィスは受け付けないよ」というメッセージだと思われます。かといって、店舗型の証券会社は手数料が高いので考慮外です。
バーチャルオフィスの会社におススメの証券会社
バーチャルオフィスにおススメの証券会社は岡三オンライン証券です。
理由は、固定電話が必要なことや本店の登記住所での業務が行われていること等の条件がないからです。つまり、バーチャルオフィスでもOKということです。
但し、会社設立から原則1年以上経過していることが口座開設条件になっています。
筆者自身、バーチャルオフィスの会社設立からちょうど1年経過した時点で口座開設を申し込んだのですが、無事に口座開設をすることができました(2022年初旬)。
この、「原則」1年以上というのが、1年未満でもいいのか、場合によっては2年必要なのか分かりませんが、いずれにしても岡三オンライン証券ではバーチャルオフィスであることを理由に口座開設を拒否しないことは確かです。
また、岡三オンライン証券は取引手数料が安いのが魅力です。1日定額コースなら、1日の取引額が100万円以内であれば取引手数料がゼロ円なのがいいですね。この点は楽天証券の法人口座と同じなので、業界最安値水準と見ていいでしょう。ちなみに、同時期に申し込んだSBIネオトレード証券(SBI証券とは異なります)は、バーチャルオフィスは無理のようで、口座開設を断られました。
なお、本記事の執筆時点(2022年4月初旬)での前提ですので、その後各社の口座開設基準が変わっている可能性がある点はご留意ください。
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