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新NISAの登場で株式投資法人のメリットが減少
2024年から新NISA制度が始まります。新しいNISA制度においては一人あたり最高で1800万円まで投資可能枠があります。ただし一年間での投資上限額は360万円になります。
従来から株式投資を行う法人を設立して、その会社で株式を購入して長期運用を行うという資産運用方法はありました。
この方法のメリットは、法人で行っている事業の損失と株式投資の利益は相殺することが可能だという点です。
また、個人で株式投資を行った場合は損失の繰り越しは三年が限度ですが法人の場合は損失の繰り越しは十年と長期だという点でも法人は有利です。
しかしながら新NISAが登場したことで、このような株式投資法人のメリットよりも、新NISAで個人で株式運用をすることの方が圧倒的にメリットが大きくなりました。
その理由としては新NISAは株式の売却益および運用益に関して非課税である期間が無制限になったことと、投資可能枠が1800万円と大きくなったためです。
法人で投資すれば先ほど挙げたメリットはあるとしてもいずれにしても利益に税金がかかってしまうことは間違いありません。非課税があるなら、それを使える個人投資がベストなのは間違いありません。
でも、今まではNISAでの投資可能枠は積立NISAで年間わずか40万円でした。年40万円ならすぐに超過してしまい、資金が余る人もいたので、このような人は法人で株式投資するということもありました。
しかし新NISAなら投資可能枠は大きいため非課税の枠を使い切ってなお法人で株式投資したいという人はそこまで多くないと思われます。
今後は、非課税枠が大きい新NISAだけで余剰資金を使い切ってしまうでしょうから、わざわざ課税される法人での株式投資を選ぶ人は少なくなるでしょう。
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