stepn(ステップン)で損失が出た場合の対処法

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ステップンの現状

stepn(ステップン)で使用する仮想通貨Solana(ソラナ)とGST(green satoshi token)が、この1年で大幅に値下がりしています。以下は1年チャートです。なお、STEPNに関する過去の記事がありますので、そちらもご確認いただけますと幸いです。

どちらも、1年間での下落率は8割から9割程度で、今年ステップンを開始した人のほとんどが損失を発生させているものと想定されます。

暗号資産の損失の税務上の扱い

仮想通貨(暗号資産)の売買にかかる所得は、原則として雑所得(その他)に分類されます。

売却をして損を確定した場合は雑所得のマイナスになりますので、基本的には同じ雑所得以外とは損益の通算(相殺)をすることができません。

また、確定した損失は今年で切り捨てられてしまいます。株のように損失の繰り越しはありません。

ただし、個人の場合、売却や他の通貨への換金をしなければ損失は確定しませんので、何もしなければ含み損として来期以降に持ち越せます。

損失をどうすればいいか

ほとんどの人がSolanaとGSTで損を抱えているでしょう。この損失を何とか利用できないかと考えている人も多いかと思います。

今年は、仮想通貨が大幅に下落する一方で、円安が大幅に進行し、外貨預金を保有していた人は多額の為替差益が発生しているはずです。

外貨預金の為替差益も仮想通貨同様に、雑所得(その他)として扱われます。そのため両者を相殺すればいいのです。

具体的な対処の手順は以下です。

1.為替差益が出た外貨預金を円に転換し為替差益を確定し、雑所得のプラスを発生させます。

2.同時に、仮想通貨の損失も売却によって確定させます。雑所得のマイナスが発生します。

3.上記1と2で発生した雑所得のプラスとマイナスを相殺します。

4.確定申告をします。

為替差益の存在は、今後もいつまでも続く保証はありません。将来円高になれば消えてしまうかもしれません。

今、為替差益があるならこれを有効活用したほうがいいと思います。

なお、注意点としてFXの利益は、外貨預金の為替差益とは税務上別の扱いを受けます。FXは同じ雑所得でも先物取引と同じ扱いを受けますので、FXにはこの方法は使えません。

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著者:税理士 鈴木 康寛

マイクロクラウド会計事務所所長似顔絵

大手監査法人在籍中に上場準備企業に出向して上場準備業務に従事、上場に成功。その後、上場企業の財務経理部門を経て独立開業する。自らもマイクロ法人を設立した経験を活かし『全ての人にマイクロ法人を』をモットーにマイクロ法人の素晴らしさを啓蒙中。

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